歯科と顎関節症

顎関節症に悩まされている方は多くいらっしゃいます。
顎関節症を自分で気付かず過ごすこともあれば、口が開かなくなってから初めて「顎関節症だったんだ」と知る方もいます。

咀嚼をすること(噛むこと)で食べることができます。咀嚼をすることは顎を必ず使います。
顎を使うためにはいろいろな筋肉や関節を使いますが、体の他の関節とは違う点がひとつあります。
それは「歯」を使うことにあります。

歯科における顎関節症のアプローチは非常に重要です。

「歯を治す」ことから「健康を作る」ことへ

全身の医療は時代を超えて複雑であるが故、それぞれの専門分野へと分離され、確立されていきました。
しかし、人間の体は分離された各分野だけで健康となることは可能でしょうか?
現代医学はテレビやメディアで予防医療を念頭に置き、健康増進を紹介しています。
顎関節は体の一部でもあり、歯や口腔と非常に大きな関連性をもっています。
ひとりひとりが「口腔」という分野から「全身」へと予防医療を進めるためのお手伝いをします。

姿勢のズレと顎関節症

以前までは、多くの顎関節症を訴えた方は歯医者に行って噛み合わせの調整を行っていました。
これは歯を削り、調整を行うことで症状を改善していくことが目標です。
しかし、一時的に改善はできても再発を繰り返すことがあり、疑問となることもありました。
 
顎関節症は繰り返す病気でもあります。
実際気になっていてもそのまま過ごすことが多く、顎が痛くなって初めて受診される方が多いのです。
現在では、顎関節症も治療だけでなく予防を含めた総括的な医療が必要です。
 
そこで着眼となるのは、姿勢のズレです。
姿勢のバランスが崩れていくと頭の位置は大きく変わります。
本来の咬み合わせが変わってしまうのは言うまでもありません。
姿勢のズレにより顎の位置も変わるため、歯を削るだけの調整では限界があるのです。
 

【監修】
上野ミント歯科
https://uenomint-dc.com